2013/12/20

ボルシチはスープにひと工夫

しんしんと寒い日は
温かいスープが何よりですね。
今夜はボルシチを作りました。

牛肉と、ビーツやじゃがいもなどの野菜をコトコト煮込む料理ですが、
鶏の手羽を一緒に入れると、スープにぐっと深みが増します。
市販のコンソメキューブでは出せない、レストランの深いお味になりますよ!
もし手に入れば、牛骨も入れると さらに本格的なお味になります。お肉屋さんで聞いてみてくださいね。
 (手羽と牛骨は最後に取り除いてください)

鶏手羽や牛骨を加える技は、
ビーフシチューなど他の煮込み料理にも応用できますので、よかったらお試しくださいね。

素朴なスープには、素朴な黒パンが合いますね!

2013/12/05

みかんの皮・陳皮

実家の庭にみかんが実って、たくさん送られてきました。
おいしく食べたあとは、こうやって皮を干して、空き缶に保存しておきます。

みかんの皮は、中医学では「陳皮・ちんぴ」と呼ばれ、漢方薬にも利用されている素材。
ストレスなどで滞った気を流してくれたり、
胃を丈夫にしてくれたりと、
さまざまな薬効があるのです。

漢方薬の材料なんていうと、お薬のようなイメージですが、
もっと身近に手軽に、ふだん食べるものの中にちょっと加えるだけでいいのです。
陳皮は、ほとんど味も香りもないので、うちでは日常的に使っています。

胃もたれしやすいお肉を煮込むときに、煮汁に陳皮を1枚ポン、と入れたり、
ミルで粉末にして、ハンバーグの種に混ぜ込んでしまったり、スープにぱらぱらっと入れたり。
いろんなお料理に紛れこませて使っても、家族の誰も気づきませんよ~!

じつはわたしは、胃が弱いのが昔から悩みの種でした。
とくに40歳を過ぎた頃からは、そんなに量を食べなくてもすぐ膨満感で苦しくなってしまうようになり、
食べることや料理することが大好きなのに、辛かったです。
でも、意識して陳皮を摂るようになってからしばらくして、
ある日、「そういえば胃もたれしなくなってる!」と気づいたんですよ。
ささやかなことの積み重ねが、身体を変えてくれたことを実感しました。

陳皮は漢方薬局、薬膳食材店などでも手に入りますが、
ノーワックスで安心なみかんを食べる機会があったら、ぜひご自分で陳皮を手作りしてみてくださいね。干すだけですから!

2013/11/19

梨ジャム

のどの風邪をひいている方が多いようです。

薬膳では「白いもの」を食べると、肺の熱を冷まして潤してくれると言われています。
大根、白菜、かぶ、白きくらげ、梨などが のどや肺のトラブルのときにはおすすめです。

なかでもとくに梨は優秀。
今年は、友人のお父さまの農園から おいしい梨がたくさん届きました。

体に潤いを与え、口の渇きを止め、痰を切れやすくすると言われています。発熱による咳も抑えてくれます。
宿酔いにも効きますよ。

ジャムを作っておけば、梨の季節が終わってからも毎日、梨の恩恵を受けることができます。
毎日ひとさじの梨ジャムが、
これからの乾燥の季節、家族の助けになってくれます。